2010年03月15日
Culture Valueってなんだ?
こんにちは、コスモピア編集部のAです。
先日、雑誌の記事のために、
「国境を越える文化の価値 ~ひとりひとりが造る「文化外交」~ 」
という、国際交流基金、ブリティッシュ・カウンシル、企業メセナ協議会共催の
セミナーに行ってきました。
セミナー名だけみると「はて?」という感じですが、
「現代の外交には、政府だけではなく、企業やNPO、
そして個人レベルまで多様なアクターが存在し、
その中で文化を取り扱う時に、それぞれが文化の価値をどう捉え、
どう活用したいと考えているのか、
国内の文化振興政策との連携はどうあるべきなのか」
という趣旨です。
ものすごーーーく端的にまとめると、
「政治が文化を造るのではなく、文化が政治を造る」。
…といっても行くまで、「どんなものなのかしら?」と思っていました。
お話をしてくれたのは、イギリスのシンクタンクDEMOSにて
長らく文化部長を務められ、
文化政策や文化外交に関する著作も多いジョン・ホールデン氏。
英国シティ大学の客員教授でもあるそうです。

講演に来ていた人の多くは、NPOや公共施設などの
文化担当者さんのようでした。
さて、お題の「文化外交」について。
ホールデン氏の言葉で印象的だったのは、
「文化はビタミンみたいなもの。広く長期的に評価すべきもの。
測定不可能なもの。どこにEnd pointを置くのかが重要である」
文化事業というのは、最初のビジョンが大事で、
それによって着地点が見えて来る。
文化予算はコストではないのに、いつも「後援」、
「協賛」とか「助成金」とよばれますよね。
これでは、まるで「慈善事業」のように聞こえてしまう。
でも、それは間違い、文化予算は社会への「投資」だという認識が大事。
…と同氏は仰っていた。
もうひとつ印象的だったのが、
「文化にかかわるという事はアイデンティテに関わる大事な問題だ」
という点。
絵画を鑑賞したり、音楽を聞いたり、
舞台を見に行ったりすること、
もしくは小説やマンガを読んだり、アニメを見たりすることは
アイデンティティの証明なのだ。
大事なのは、どんな絵画や音楽、
舞台etc.を楽しむかのかということ。
ほかにも、「商業文化」こそ政府や政治家が関与することのできない
自由なフィールドで、個人個人の文化への
支出ということが非常に大きく関わっている
大事なジャンルであるとか、
文化が持つ価値を三角形で表し、それをまた別の三角形で、
そのジャンルの専門家と、政治家、一般の人たちと
いう三角形と対比させた興味深いお話が
展開されましたが、これは雑誌の「なま素材」で
紹介予定なのでここでは書きません。
いやー、なんか大学時代のゼミのようでした。
冒頭でリンクした、国際交流基金やブリティッシュ・カウンシルさんは
今回のようなちょっと難しいもの以外にも
アートや音楽などいろいろ興味深いイベントやセミナーを
いろいろ開催していらっしゃいます。
ぜひチェックしてみてくださーい!
大学時代はMedia Studies専攻だった
でした。



