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3項目が有機的に関連し合った文法の全体像がなければ、「何をなぜ学んでいるか」「何を学べばいいのか」「全体の文法のどこが弱いのか」などを知る手がかりがないということです。闇雲に文法項目を学んでいっても文....

3項目が有機的に関連し合った文法の全体像がなければ、「何をなぜ学んでいるか」「何を学べばいいのか」「全体の文法のどこが弱いのか」などを知る手がかりがないということです。闇雲に文法項目を学んでいっても文法力にはつながりません。ここで必要なのは英文法のネットワーキング(関連化)です。また、説明が不十分であれば、「わからない」という気持ちになり、なんとなく暗記するのが英文法の学習であるというとらえ方が優勢になってしまいます。この問題については「気づき」を促し、高めるような説明が必要となります。こうした問題を意識してか、2012年施行の『学習指導要領(中学校編)』では、以下のような記述が行われています。①「文法については,コミュニケーションを支えるものであることを踏まえ、言語活動と効果的に関連付けて指導すること」②「用語や用法の区別などの指導が中心とならないように配慮し、実際に活用できるように指導すること」「語順や修飾関係などにおける日本語との違いに留意して指導すること」③「英語の特質を理解させるために、関連のある文法事項はまとまりをもって整理するなど、効果的な指導ができるよう工夫すること」これまで風潮としては、文法よりもコミュニケーションを重視した指導を求めるという傾向がありましたが、新学習指導要領では、第一に、「文法かコミュニケーションか」ではなく、「文法はコミュニケーションを支えるもの(基盤)である」という文法観と、「文法は言語活動のためのものでなければならない」という見方が示されています。第二に、文法の指導に際しては、「用語や用法の区別などの指導が中心とならないように配慮し、実際に活用できるように指導すること」が強調されると同時に「語順や修飾関係などにおける日本語との違いに留意して指導すること」が明記され、ここでも「使える」ということだけでなく、言語的な気づきを高める(awareness