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4raising)工夫の必要性が示されています。そして、第三に、「英語の特質を理解させるために、関連のある文法事項はまとまりをもって整理するなど効果的な指導ができるよう工夫すること」が指摘されていることに注意....

4raising)工夫の必要性が示されています。そして、第三に、「英語の特質を理解させるために、関連のある文法事項はまとまりをもって整理するなど効果的な指導ができるよう工夫すること」が指摘されていることに注意を向けたいと思います。ここでは、文法は体系であり、項目が相互にネットワーキングしあったとき、本来の文法の姿がみえてくるということが示唆されています。この基本的な考えは、高等学校の新学習指導要領(文部科学省、2009)にも反映されており、「文法はコミュニケーションの基盤である」という見解が示されると同時に、これまでの学校英文法の象徴的な存在だった「文型(五文型)」に関する記述がなくなっています。「五文型」に関する記述がなくなったことは、新しいコミュニケーションのための文法を構築する必要性を含意するものだといえるでしょう。指導要領で示されたこうした文法観はきわめて健全なものであるといえるでしょう。しかし、問題は、現行の文法書の多くは、そうした文法観を必ずしも反映しているとはいえないことです。本書で示す英文法は、その欠けていると思われる部分を補うことをねらいとして執筆したものです。そして本書の特徴は、以下の3点に注視したところにあると思います。(1) 人が世界について語るという表現者の視座を徹底していること(2) 英文法の全体的な姿を示しているということ(3) 引く文法書(リファレンスとしての文法書)に対して読む文法書(理解のための文法書)の要素を加えていること本書では、表現者が世界と向き合い、世界について語るという視点から英文法をとらえています。このことをふまえて「表現英文法」という言い方をします。また、英文法の姿が見えないまま英文法を学習するというのも方向性を伴わない学びになってしまいます。そこで、本書では、モノ世界を語るための名詞の文法、コト世界を語