多読ブックガイド4試読 page 2/18

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2　2010 年に、改訂第3 版が出てから、3 年の月日が経ちました。改訂第4版を発行するまでのこの3 年の間に多読を取り巻く環境も大きく変化しました。英語多読で使われる英語学習用図書（Graded Readers）、英語圏の....

2　2010 年に、改訂第3 版が出てから、3 年の月日が経ちました。改訂第4版を発行するまでのこの3 年の間に多読を取り巻く環境も大きく変化しました。英語多読で使われる英語学習用図書（Graded Readers）、英語圏の児童書・一般書についての大きな変化を、まず紹介しましょう。Graded Readers は、新シリーズが次々に登場　Building Blocks Library、Cengage Page Turner、ChooseYour Own Adventures、Compass Young Learner’s Classics、Richmond Robin Readers、Scholastic Popcorn Readers など、新シリーズが次々と出版されました。これらは、どれも、初級者から中級者向けのタイトルが多いため、多読がよりスムーズにできるようになりました。特に、若い英語学習者向けに適切なタイトルが非常に増えたので、今後、児童英語教室、小中学校、塾などで多読指導はよりスムーズにできるようになるでしょう。また、音源については、出版社が無料ダウンロードファイルを提供するシリーズが増えています。児童書・一般書では、音源の提供が増加　英語圏の絵本・児童書のCD は、イギリスがほとんどで、アメリカの出版社は非常に限られたタイトルしか音源を提供していませんでしたが、この3 年で、アメリカの出版社でもCD を用意するタイトルが増えてきました。また、短い絵本も、Audible.com でのダウンロード販売が増えてきました。CD が販売されているものは、多くがAudible.com でも販売されていていますので、本書でCD と表示のあるタイトルについては、アメリカの出版社の場合は、Audible.com で、イギリスの出版社については、Audible.co.uk でも探してみてください。　さて、このような環境の変化もあり、多読・多聴は確実に日本に広がっています。多読は最初、社会人を中心として、SSS 英語多読研究会のウェブサイトなど、インターネット上のコミュニティを通じて広がっていきました。しかし、現在では、私立の中高一貫校を中心に、小学校から大学まで、あるいは、児童英語教室から大人向け英会話教室まで、英語の授業の中に多読を取り入れる教育機関が増えています。また中学・高校・大学の図書