大学生のためのTOEICテスト入門

大学生のためのTOEICテスト入門 page 21/30

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43単語の覚え方は人それぞれなので、まずは自分がどのタイプなのかをしっかり把握することが重要です。覚え方としては、大きく次の4 タイプに分けることができると思います。「目で見て覚える」派「耳で聞いて覚える....

43単語の覚え方は人それぞれなので、まずは自分がどのタイプなのかをしっかり把握することが重要です。覚え方としては、大きく次の4 タイプに分けることができると思います。「目で見て覚える」派「耳で聞いて覚える」派「書いて覚える」派「声に出して覚える」派僕の場合は「耳」派なので、音声を使って英単語を覚えました。もちろん、「耳で聞いて、目で見て、声に出しながら、書く」というように、4 つ同時にやることもできます。ところで、単語の暗記というと、大学受験や中学・高校の試験勉強のときに、一生懸命、単語帳や単語カードを作った方もいらっしゃることでしょう。ただ、カードや単語帳にまとめることが目的になってしまったり、「まとめた達成感」で終わってしまいがちで、とにかく時間をムダにする人が多いように思います。「書いて覚える」派の場合、英単語を書くことによって音と綴り(スペル)を一致させることができるという利点はありますが、英単語の日本語訳を書いて覚えるのは時間のムダになるので避けましょう。英単語を書いて覚える時間がない人は、目で見て音と綴りを一致させるほうがいいでしょう。自分がどのタイプかわかったら、次にやってもらいたいのが「グルグル勉強法」です。「グルグル勉強法」というのは、TOEIC990 点満点を獲得した弁護士の中川徹さんが命名した勉強法で、簡単に言うと、「できたものはもう解かず、できないものだけを何度も『グルグル』やる」というものです。たとえば、単語帳などを使って単語の意味を覚えたか確認していくときに、覚えたものはもうテストせず、覚えていないものだけをテストします。そして、自分が苦手なものだけを何度も「グルグル」やるんです。復習すればするほど覚えていない単語が減っていき、時間も短縮されます。時間を短縮できる上に弱点を補強できるのですから、これほど効率的な勉強法はありません。その際、単語をただ見て覚えようとしてもなかなか能動的にならないので、クイズ形式にして「グルグル勉強法」を実践しましょう。「書いて覚える」派の人は、どうしても覚えられないものだけをノートにまとめたり、単語カードにしたりするのがよいでしょう。僕自身も以前は、重要な個所だけを抜き出してまとめたノートを作り、「グルグル勉強法」をやっていました。単語カードなどは、前から順番に覚えていっても、順番がヒントになってしまいあまり効果が出ませんが、「グルグル勉強法」なら優先順位がつくので効率的です。森田先生のボキャブラリー力アップ アドバイス森田鉄也(もりた てつや)TOEIC 専門学校エッセンス イングリッシュ スクール講師。慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。東京大学大学院人文社会系研究科言語学修士課程修了。アメリカ留学中に英語教授法TEFL を取得。TOEIC990 点、TOEIC SWテスト各200 点、英検1 級、TOEFL(PBT)660 点、ケンブリッジ英検CPE、日本語教育能力検定試験合格。主な著書に「新TOEICR TEST 単語特急」シリーズ(朝日新聞出版)、『TOEICR テストにでる単600 語[600点レベル]』(中経出版)、共著に『TOEICR TEST ミニ模試トリプル10』シリーズ(スリーエーネットワーク)、『TOEICR テスト 新・最強トリプル模試1・2[改訂新版]』(ジャパンタイムズ)などがある。ブログ「TOEIC 満点&アメリカ移住ブログ」も大人気。Twitter アカウント:@morite2toeicボキャブラリー単語の覚え方――自分はどのタイプか? 「グルグル勉強法」のススメ