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24 25ポイント 1 大量のインプットが必須れる語や文は、学習当初から、徐々に本当にスモールステップでレベルを上げていきます。そうすると、学習者はほとんど間違ったりしません。これは、従来からのプログラム学....

24 25ポイント 1 大量のインプットが必須れる語や文は、学習当初から、徐々に本当にスモールステップでレベルを上げていきます。そうすると、学習者はほとんど間違ったりしません。これは、従来からのプログラム学習の方法論をそのまま採用したものです。さらに、スピーキングや発音練習などアウトプットに関わる活動は一切与えません。スピーキングや発音の練習を、リスニングと並行して実施すると、言語習得は阻害されると考えています。また、単語や文法の学習を教師が解説するといった明示的な指導もありません。この学習法の最大の特徴は、学習開始当初からひたすらリスニングを行うことで、少しずつ学習者自身で、対象言語の単語・構文や文法規則などを発見していくという点にあります。そうすることで、赤ちゃんの母語獲得の方法にできるだけ近づけようとしているのです。反面、問題点としては、単語・文を聞いて意味内容を表す絵を選ぶというタスクをひたすらこなしていくので、ややもすれば退屈になりやすいという点があります。しかしながら、母語獲得のプロセスを参考にして、学習者みずからが単語の意味や文法ルールを発見していくという発想は、当時画期的なものでした。この方法による教材としては、音声CD のついたThe2-1 Learnablesが有名です。.コンプリヘンションアプローチ  ( comprehension approach)す。しかも、聞いて理解できるインプットが重要で、聞いていても意味がわからなければ何の価値もありません。辞書なしで聞いて理解できるインプットにどれだけ接したかという問題です。本章では、図1 の(1)(2) で示された検討課題について、これまでの第二言語習得研究で、何があきらかにされてきたのか、お話ししたいと思います。それではまず(1) からです。「 ことばの学習では、まず、たくさんの言語インプットを浴びることがとても重要だ」というのが「インプット理論(inputtheory)」です。このインプット理論に立脚した学習法には次の3つがあります。① コンプリヘンションアプローチ② Krashen のインプット仮説③ 多読・多聴による方法これには、1970 年代に開発された、次のふたつの学習法が含まれます。(1)Winitz によるOHR メソッドOHR はドイツ語で「耳」を表すことばで、文字通り聴覚による音声言語の理解を中心に据えた学習法です。OHR はoptimalhabit reinforcement2) の略です。この方法では、学習者は、絵を見ながらひたすら外国語の単語や文を聞き、その後数枚の絵からその意味内容を表す絵を1 枚だけ選んで解答するという作業をずっと行います。学習者に提示さ図2 The Learnables の当時の表紙 3)、現在のサンプル 4)(スペイン語の学習・テストページ)2.「インプット理論」とは?4) http://www.learnables.com/lesson6sp.html より転載。3) http://www.amazon.com/Learnables-Basic-Structures-Spanish-Compact/dp/188737190 7/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1377535491&sr=1-1 より転載。2) ことばの慣習を最も適切な方法で身につけられるプログラムといった意味を持っている。