こんなとき、英語ではこう言います

こんなとき、英語ではこう言います page 11/24

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11この本のテーマ歳をとるにつれて、人間の脳は柔軟性を失い、情報を受け入れる能力は目に見えて衰えていきます。母国語にない概念に突きあたったとき、私たちはそこで感じた疑問に答えを要求します。答えを得る唯一....

11この本のテーマ歳をとるにつれて、人間の脳は柔軟性を失い、情報を受け入れる能力は目に見えて衰えていきます。母国語にない概念に突きあたったとき、私たちはそこで感じた疑問に答えを要求します。答えを得る唯一の方法は、予測システムを用いて、自分の持っているデータを分析することでしょう。この予測システムこそが文法なのです。これはまちがいありません。言語にとって文法は、物理学にとっての数学のようなもの。それなしには多くの疑問が解決されないまま残り、進歩がさまたげられてしまうでしょう。とはいえ、文法に頼りすぎてしまうという恐れもあります。たとえば、英語を基本的な5文型に何がなんでも分類しようとすることは、非常に有害です。複雑な言語全体を数学と同じようにみなすことは、私たちの分析欲を満たすかもしれませんが、言語とはそこまで厳密なものではありません。2+2の答えは全世界で共通ですが、どの言語にも共通の説明で答えることのできる文法は、ほとんど存在しないでしょう。では、私たちは何をしたらいいのでしょうか。言葉という「家」を建てるには、文法という「土台」が必要です。しかし、私たちは母国語の文法に基づいて外国語の文法を解釈しがちであり、文法の提供してくれる答えは不完全なものでしかありません。では、私たちはどこに目を向ければいいのでしょうか。何を学んだらいいのでしょうか。私の考えでは、文化こそがその答えだと思うのです。もちろん、外国語を習得するために文化の理解が欠かせないという考えは、決して目新2. 文化は「言葉を選ぶアプローチ」を決定する