こんなとき、英語ではこう言います

こんなとき、英語ではこう言います page 12/24

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12しいものではありません。しかし、往々にしてこれが見過ごされているのも事実です。文化は、その国の人がある状況にどうアプローチするかを決定します。そして、その人がどんな言葉を選ぶかは、状況によって決定さ....

12しいものではありません。しかし、往々にしてこれが見過ごされているのも事実です。文化は、その国の人がある状況にどうアプローチするかを決定します。そして、その人がどんな言葉を選ぶかは、状況によって決定されるのです。語の意味を辞書で調べることは、もちろん非常に大切です。しかし、特に感嘆句や短いせりふなどの場合、ほかの文化に属する人には到底思いつかないような言葉の使い方があるものです。こんなとき、辞書には語の意味そのものは載っていても、他文化に属する人が状況にぴったりと合う語やフレーズを見つけるのに役立つことは、めったに書かれていません。たとえば、駅で列車を待っているときに、突然、列車が1時間遅れているというアナウンスがあったと想像してください。こんなとき、日本人は「ウソ!」と言って、いらだちを表すかもしれません。では、辞書を調べてみましょう。ああ、ありました。「ウソ」は英語で lie の意味であると書かれています。それならば、たとえばアメリカ人は、このアナウンスを聞いて“Lie!” と言うのでしょうか。答えは「ノー」です。そのアメリカ人は、自分の文化的背景に基づいて、自分の気持ちをいちばんよく表現できるせりふを言うに違いありません。この場合、その人が選ぶのは、日本語の「冗談だろ!」や「チクショー!」に似たニュアンスの語かフレーズ(たとえば、“You must bekidding!” のように)になるはずです。日本人の中にも同じせりふを言う人がいるかもしれませんが、アメリカ人の場合、こう言うよりほかに3. 「ウソ!」と “lie” のあいだ