多聴多読マガジンVol.46 2014年10月号 試読.acbp

多聴多読マガジンVol.46 2014年10月号 試読.acbp page 6/48

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概要:
監修・田中宏昌 (明星大学人文学部教授、教育学博士)英語で会話するとき、黙ってうなずいてばかりいませんか? 今回の特集では、どんどん話す「多トーク」主義を提唱。たくさん話して会話をはずませる、英会話の....

監修・田中宏昌 (明星大学人文学部教授、教育学博士)英語で会話するとき、黙ってうなずいてばかりいませんか? 今回の特集では、どんどん話す「多トーク」主義を提唱。たくさん話して会話をはずませる、英会話の質問力と対応力のテクニックをご紹介します。英会話をはずませるには?英会話をスムーズに進めるには一体どうしたらよいのでしょうか? そこで今回の特集で提案したいのが、英会話をはずませるための「多トーク」主義です。「多トーク」主義とは、リアルな英会話の場で会話をリードし、また相手の発言に上手に対応するための、実践的なコミュニケーション方略です。「多トーク」主義は、基本的に以下の前提に立ちます。外国語である英語を話す際、日本語の細かなニュアンスを完全にピンポイントで伝えることは不可能です。教科書に載っているような完璧な英語のラリーを展開しようと思っても、なかなか上手くいきません。非ネイティブ・スピーカーが自分の主張や意見を伝えるには、たとえ正確でなくてもたくさん話して情報や文脈を相手にくみとってもらう必要があります。相手に質問したり、共感を示したり、様々なことを試みながら、場をもたせ、会話をはずませていきましょう。最初のうちは会話のなかで少々わからない点があっても大意が把握できていればかまいません。これは応用言語学で分析された「Let it pass 方略」*というコミュニケーション方略のひとつです。会話をはずませるには相手の協力が不可欠。いくら自己紹介を一方的に続けても、相手の関心を得なければ会話が盛り上がるはずがありません。会話は共同で成立させるものというのが「多トーク」の原則です。英会話を盛り上げるには、多トーク主義で!会話は一方的にならずに、共同で成立させるもの10 2014 OCTOBER[注釈]*Let it pass 方略:会話の流れのうえで、それほど重要でないと思われる単語などは、わからなくても    そのまま聞き流すという方略。