多聴多読マガジンVol.49 2015年4月号 試読

多聴多読マガジンVol.49 2015年4月号 試読 page 12/48

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概要:
24 2015 APRILC o l u m nすべり読みに注意マンネリを避けるには、目先を変えることが有効多読がつまらなくなる理由には大きく分けてふたつあります。ひとつはマンネリで、もうひとつがすべり読みです。読む本のレベ....

24 2015 APRILC o l u m nすべり読みに注意マンネリを避けるには、目先を変えることが有効多読がつまらなくなる理由には大きく分けてふたつあります。ひとつはマンネリで、もうひとつがすべり読みです。読む本のレベルの上昇が止まると、最初のうちの「どんどん読めて、力が伸びて行く」感じが失せてきます。するとマンネリに陥り、読書意欲が減退します。そんなときには、読む本を変えるとよいでしょう。普段GR を中心に読んでいる人は、同程度のYL のLR・児童書を読んでみましょう。普段、フィクションばかり読んでいる人は、ノンフィクションにチャレンジするのも一興です。また、ほのぼのとした話ばかり読んでいた人は、殺人サスペンスを読んでみるのもいいですし、その逆も可です。多読の良いところは、何を読んでもOK というところ。特定のシリーズやジャンルにとらわれず、いろいろなジャンルを読んでみると飽きずに継続できます。すべり読みと多読は似ているけれど……すべり読みとは、「本文の理解度が低いまま、自分の想像でストーリーを創作して読む」読み方のことを言います。挿絵がある場合には挿絵を最大限に利用して、ストーリーを創作して読むことになります。挿絵がない場合には、自分のわかる名詞を中心に、名詞の列からストーリーを創作して読むと、すべり読みになりがちです。何百万語を読んでも試験の点数がまったく伸びないという場合は、すべり読みになっていると思ってまず間違いないでしょう。多読自体、「わからないところは、飛ばしたり、想像したりして、大筋をつかみながら読み進める」という読み方なので、多読とすべり読みは連続的に多読とすべり読みは連続的につながっていると言えるが、飛ばし読みも度が過ぎると「すべり読み」に……。文・古川昭夫