多聴多読マガジンVol.49 2015年4月号 試読

多聴多読マガジンVol.49 2015年4月号 試読 page 7/48

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概要:
2015 APRIL 11特集 ー 多読のチカラた1997 年時点では、この批判もある程度的を射ていました。しかし、2015 年現在では残念ながら的外れです。というのも、現在は下記のように、多読を取り巻く環境も変わり、読む量....

2015 APRIL 11特集 ー 多読のチカラた1997 年時点では、この批判もある程度的を射ていました。しかし、2015 年現在では残念ながら的外れです。というのも、現在は下記のように、多読を取り巻く環境も変わり、読む量に関する具体的なデータも蓄積されてきたからです。一方、せっかく多読を始めたのに、300 万語に達する前に挫折しまった人や、300 万語以上多読しているのに、英語力がそれほど伸びないという人もいます。英語力向上のためには、無闇に多読するのではなく、適切な方法で多読をすることが必要なのです。さてそれでは、適切な多読の方法、多読用の図書、多読の自己チェック方法を紹介していきましょう。私が理事長をつとめるSSS 英語多読研究会では、英語の本の難易度(読みやすさレベル:YL)を 0.0 から9.0 まで、0.1 刻みで評価しています。大雑把にいうと、英語を真面目に学習すると、n 年間の学習で、YL n の本が読めるといったイメージです。YL 0.5 の本とは、英語学習歴が0.5 年あれば読める本のレベルであると思っていただいてかまいません。YL 0.0-0.9 の本をYL 0 の本、YL 1.0-1.9 の本をYL 1 の本、YL 2.0-2.9 の本をYL 2 の本と言います。大人の場合、たいてい中学・高校の6 年間は英語学習歴があるので、理屈から言えばYL 6 の本が読めるはずなのですが、実際には、そのような人はほとんどいません。それでも、多くの大人はどうしてもやや厚めで、字の小さいちょっとカッコいい洋書(YL 3 以上)から始めたいと思いがちです。しかし、そのレベルから始めると、1冊読むのに時間がかかりすぎ、結果として英語読書を長続きさせることができません。最初の3 万語ぐらいは、YL 0 の「やさしすぎる」と感じる本から始めるのがよいのです。そして、100 万語を超えてから、YL 3 の本を目指すぐらいのゆっくりとしたレベルの上げ方が理想的なのです。●中学生でも自分の実力で簡単に読める本が今はたくさんある。●約30万語の多読で、平易な英文を英語のまま理解できるようになる。●約100万語の多読で、1時間以上連続して多読できるようになる。●約300万語の多読で、1冊数万語を越す英語のペーパーバックを理解度7割以上で読めるようになっている中高生・大学生・社会人が多数出ている。2015 年現在、多読に関するいくつかの事実英語力が伸びる多読の仕方は?