多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読

多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 12/30

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多読を推進してこられた先生方のお話をうかがうと、まず、なんらかのきっかけで多読の存在を知り、ご自分で実際にやってみて効果を確信し、授業に取り入れる……というのがスタートの基本パターンだ。しかし、実際に....

多読を推進してこられた先生方のお話をうかがうと、まず、なんらかのきっかけで多読の存在を知り、ご自分で実際にやってみて効果を確信し、授業に取り入れる……というのがスタートの基本パターンだ。しかし、実際に実行するとなると、児童・生徒の年齢・レベル、ほかの授業との兼ね合い、多読図書・音声を含めての学校・教室の環境、先生ご自身の多読授業への習熟度、上司・同僚の理解など実にさまざまな要素が変数として存在する。その結果、ひとつひとつまったく異なる多読の授業が存在することになる。そして、環境も先生ご自身の考え方も教え方もどんどん進化していくから、同じスタイルにとどまってはいない。さまざまな研修・学会での発表などの情報に敏感になり、新しい知見や成果を取り入れつつ、その時点でできる、ベストだと思ったやり方でやっていくしかない。SMAP の歌ではないが多読のクラスひとつひとつが、「世界でひとつだけの花」とも言うべき存在だろう。取材で気がついたポイントをいくつか挙げておく。完全に多読のみの授業を行う学校から、多読を宿題としてのみ扱う学校まで幅が広い。最も多いのは授業の一部に授業内多読を取り入れ、図書館で多読図書の貸し出しをする、という方式だ。しかし、その時間配分はさまざま。放課後での多読クラブ、朝の読書会などを開いているケースもあった。中高と、先生の裁量が大きい大学では、また考え方も異なる。小学校では、音声指導なども含めたさまざまアクティビティの一部として「英語の本を読む」ことを取り入れているケースがほとんどだ。アクティビティとしてとらえて、まったく成績として評価をしない学校から、単位として認めるための評価を非常に厳密に行っている学校まで、これも幅が広い。英語の授業の一部として取り入れている学校は、リーディングテストや語数を評価 多読のクラスにおける先生とは、持っている知識を生徒に分け与えるのではなく、生徒を中心に据え、生徒が英語の本を読み進んでいきやすい環境を整え、生徒をコーチする存在だ。そのため、クラスの形は多様だ。そのたくましい多様さこそが多読が普及する原動力かもしれない。10多読最前線レポート1 授業内での多読のバランス2 多読における「評価」府中市立府中第一小学校