多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読

多聴多読マガジン 9月号別冊 英語の多読最前線 試読 page 26/30

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112「すべての生徒が自発的に読む」あるいは「単純に強制すれば簡単に読む」のであれば、これほど楽なことはありません。しかし、残念ながら、何も指導しなければ、生徒は継続的に多読はしないのが現実です。生徒は....

112「すべての生徒が自発的に読む」あるいは「単純に強制すれば簡単に読む」のであれば、これほど楽なことはありません。しかし、残念ながら、何も指導しなければ、生徒は継続的に多読はしないのが現実です。生徒は、読書より楽しいこと、必要性の高いこと(ゲーム、おしゃべり、レポートの締切、期末試験)があれば、そっちを選んでしまいます。この現実を認識し、どうやって読んでもらうかを工夫してください。ある程度上級になり、本に対するアンテナを自分でも張り巡らしている生徒であれば、「この本を読みたい」とか、「こんな本ありますか?」と先生に要望することもできます。しかし、中級の生徒なら、「こんな感じの本ありますか?」というのが精一杯ですし、初級の生徒に、本を自分で選べというのは無理です。多読指導での先生の役割は、生徒が読める適切なレベルを見極めて、その子の嗜好にあった本をすすめることです。私の主宰している多読教室では、生徒からの先生への褒め言葉は、「先生が選んでくれる本がぴったりで、どれも楽しめました」というものです。そのためには、先生自身が生徒の読む本をたくさん読んで、自分が面白かった本を自信を持って生徒にすすめるのが一番です。先生が自分のために、自分にあった本をすすめてくれるということが多ければ、生徒は先生を信頼し、すすめられた本はきちんと読もうという気になり、多読が好循環するからです。授業中に、生徒が楽しそうに読んでいるか、ページが進んでいるか、飽きている生徒がいないかを観察し、一人ひとりに今読んでいる本が面白いか、難しくないか、声がけしましょう。そして、次にどんな本をすすめるか考えてください。生徒が、多読を楽しんで積極的に読むのは、最初の数カ月止まりです。読めるレ先生が生徒に本をすすめるのが最も効果的生徒は「自発的」には多読しないのが普通です生徒に飽きさせない生徒の多読を成功させるための先生へのアドバイス古川昭夫(SEG英語多読教室主宰)多読を始めたら、まず最初は30万語がひとつの目安。30万語前後で、日本語を介さず英語で読めたという実感をもつ生徒が多くなるからです。ここでは、中学生から高校生まで初めて多読を経験する生徒を数多く教えてきた古川先生に、30万語までの指導のコツをアドバイスしていただきました。