多聴多読マガジン 2013年12月号 vol41試し読み

多聴多読マガジン 2013年12月号 vol41試し読み page 14/52

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概要:
26 2013 DECEMBERThe Buddy Files The Case of the Lost BoyNO.3児童書を読むコツ モニターの方には、この本よりもYLの高いGraded Readersのほうが正答率の高い方が13人中7人もいらっしゃいました(その中にはTOEIC....

26 2013 DECEMBERThe Buddy Files The Case of the Lost BoyNO.3児童書を読むコツ モニターの方には、この本よりもYLの高いGraded Readersのほうが正答率の高い方が13人中7人もいらっしゃいました(その中にはTOEICが900点を超える方が2名)。YLが高いGRの作品よりも、この本の確認問題の平均点が低かったのは、子ども向けだけれども手加減のない、ネイティブ向けの英語に慣れていらっしゃらないためと思われます。 では、質問に答えながら本文を読み、児童書の読み方のコツをお話ししましょう。質問は24~25ページの下にあります。 (1)語り手が誰か? をしっかり把握するとストーリー理解を助けます。この物語が主人公のイヌ目線で書かれていることには、ほぼ全員が気づいていました。 ところで、The P-O-U-N-Dって何かな?「わからないところがあったらさし絵!」です。8~9(本誌の78~79)ページを見ると、2匹のイヌが檻に入っているようです。「檻」でしょうか? もう少し読むとpoundには他にも部屋がある施設らしい。そう、野良イヌの収容所のようです。そして忌まわしい言葉だから、イヌ同士はpoundといわず、『ピーオーユーエヌディー』と綴りでいうので( We spell it.)、P-O-U-N-Dという書き方なのです。 8ページの、It’s up to me to find them.が、「まったくわからなかった」「どうも自信がなかった」とマークした方は、訳せない不安を感じたのではないでしょうか? “to find them” は「KaylaとDadを探すこと」ですね。それが、“up to me” イヌの上のほうにある場面を想像してください。 それがイヌの心情だとわかっていればそれでいいのです。訳せる必要はありません。 (3) Kingをpoundに入れてしまったのはおじさんです。正答できた人は、事実関係が追えています。Kingは、KaylaとDadの「戻ってくるから」という言葉を固く信じて、(4)うちひしがれてなんかいないことは、全体からも感じられますが、とくに9ページのSamとの会話からよくわかります。脱走してKaylaを探そうと、リストを作って策を練るKingですが、(6)脱走する前に新しい飼い主が現れてよかったですね。 (7) Kingが論理的に推理することができる利口なイヌだということは、全員が理解できていました。