多聴多読マガジン 2013年12月号 vol41試し読み

多聴多読マガジン 2013年12月号 vol41試し読み page 15/52

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概要:
2013 DECEMBER 27 (8)Kingが人間の言葉を完全に理解できるか? というと、19(本誌89)ページで、He’s also completely housebroken.と係員にいわれて、I don’t know what that means.といっています。収容所の係....

2013 DECEMBER 27 (8)Kingが人間の言葉を完全に理解できるか? というと、19(本誌89)ページで、He’s also completely housebroken.と係員にいわれて、I don’t know what that means.といっています。収容所の係員が引き取り希望者に説明しているので、housebrokenは誉め言葉のはずです。「house=家」、「break=壊す」と訳語を思い出しても、「break into a house=泥棒に入る、家に押し入る」を連想してもしっくりきませんね。ペットが家の中に入れてもらえる第一条件を考えてみましょう。ペットの排泄のしつけができていて、家の中で飼えるということなのです。想像するのがむずかしい言葉だから、これだけ利口なイヌにもわからなかったと書かれているのでしょう。わからなくても落ち込まないで! (9)数に関しては、18(本誌88)ページでtwo...nine...five...なんて数えていますし、さし絵には5個描かれているのにTHREE Cheerios. といっています。14(本誌84)ページには、How long is one week? ともあり、苦手なようです。 それでは、(2) I stayed at the Sanchezes’ house for eleventy-three days. といっているのはどういうことか? ですが、eleventy= eleven (11) × ty (10) 、つまり110という表現は、一般的な用法ではなく、Tolkienの『指輪物語』に出てきた表現です。私は子どもが正確な数の認識がなく、大金の意味で「100万円」というのに似た使い方をしているのではないか? と読みとりました。 児童書の英語には、学校で習わない口語的な表現が頻出するので、英語学習量よりも慣れと経験がものをいいます。楽しいと感じられれば、わからない部分がかなりあってもかまいません。たくさん読むことで読めるようになってきます。目安として、(1) (4) (5) (7) (10)に正解できていれば、ほぼ読めている、といえます。あとは慣れるに従ってだんだんにくっきりわかる部分が増えるはずです。 basset houndに「まったくわからなかった」「どうも自信がなかった」マークをした4名の方は、ネコ派ではありませんか?  児童書を読むときは、興味が持てる・関心の高いテーマの本を選びましょう。そうすれば英単語としては初見だけれど、カタカナで知っていたから、「あれか!」と気づけたり、よくわからない部分を背景知識で補ったりできて、理解度が高くなります。●理解度問題解答(1) T (2) F (3) F (4) F (5) T (6) T (7) T (8) F (9) F (10) T特集 すらすら英語リーディング術児童書の英語には英語学習量よりも慣れと経験がものをいう