ブックタイトル多読的シャドーイング試し読み

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概要

多読的シャドーイング試し読み

Introduction●多読×音読×シャドーイング詳しくうかがったところ、その学生は多読を酒井先生のもとで行っており、それと同時に英語の本に付属しているCDを使ったシャドーイングをしてきたそうです。その結果、初見の本でも自然に近い英語で読めるようになったということでした。やさしいものを大量に読む多読(p.17参照)に近い発想でのシャドーイングです。それを知った筆者はこのシャドーイングを一般のシャドーイングとは区別して便宜上、「多読的シャドーイング」と名づけ、早速、茨城大学の英語多読クラスで実践し、研究*3を始めました(その試行錯誤の結果、シャドーイングに、後述する音読や多読を組み合わせる現在のスタイルを確立しました)。改めて定義しますと、この本で扱う多読的シャドーイングとは「やさしいものを大量に声に出して読む」、「わからないところは飛ばしてどんどん声に出す」、「難しければもっとやさしいものを試す」というコンセプトで行うシャドーイングです。筆者はこの多読的シャドーイングを、多読や音読とともに茨城大学の英語多読の授業で2006年から実践してきました。順に詳しく説明していきましょう。1やさしいものを大量に声に出して読む最初は難しいものを読む必要はありません。はじめのうちはゆっくりめのやさしい内容のものをシャドーイングしましょう。シャドーイングは内容がわかるやさしいもののほうが読みやすく、音源と一緒に読むので、戻らず最後まで読めます。また多読的シャドーイングでは、1文ずつ止めずにどんどん聞いてシャドーイングします。何回もシャドーイングするうちに、なかなかついていけなかった部分もついていけるようになります。もちろん、どうしても気になる箇所は1文ずつ止めてシャドーイングしても構いません。*3この研究は、科学研究費補助金を受けて実施したものです。平成19-20年度課題番号19520476-0005および平成21-23年度課題番号21520631-0004です。13