TOEICテストGET500コース 試読 page 9/10

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9長い時間をかけて進化してきた人間の体は、美しく、かつ機能的にできているといわれています。英語をつくる規則、つまり文法も長い時間をかけて、でき上がったものですから、機能的で美しくできているようです。そ....

9長い時間をかけて進化してきた人間の体は、美しく、かつ機能的にできているといわれています。英語をつくる規則、つまり文法も長い時間をかけて、でき上がったものですから、機能的で美しくできているようです。そこで、このコーナーでは、文章を人体に例えて解剖しながら、いかに文法が美しく、また理にかなってできているかを検証していこうという試みを行います。ではさっそくきょうの最初のテーマ、「主語」を解剖していきましょう。主語は美しい。なぜならば主語は人間の頭部のような存在だからです。多くのひとは、初めてひとと会うときに相手の顔を見ます。そして相手がどのような顔をしているかで、そのひとがどのようなひとであるかを判断します。そのひとの性別、年齢、機嫌など、顔を見ると多くの場合は判断できます。英文の主語も同様です。主語をまず見ることによって、その文のいおうとしていることがある程度は理解できます。ではどうやって主語を判別するかを考えましょう。これは簡単です。ひとの頭部が体のてっぺんのいちばん目立つところにあるように、英文の場合、いちばん目立つ、文の先頭にあります。次の文を見てみましょう。[例文1] The topic is taboo in this office.（その話題はこのオフィスではタブーです）例文の冒頭の部分、つまり主語の意味を理解することによって、この文が何についてのものであるかわかります。ちょうど顔のようなものです。もうひとつ、「主語」が頭部である理由があります。それは、この部分を失うと文として成り立たなくなってしまうからです。ちょうど人間が頭部を失うと生きていけないように。例えば例文から主語を取り除いてみましょう。Is taboo in this office.これでは文章としては成り立ちません。自分の書いた文に、しっかり主語があるかを、書いた後にもういちど確認してみましょう。【主語】1 田中宏昌