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2 英文法は、何かを英語で表現するために必要不可欠なものです。英語という言語の特徴は、まさにその文法のありようによって説明されるのです。文法力が表現力を支えているのです。したがって、文法の力を鍛えるこ....

2 英文法は、何かを英語で表現するために必要不可欠なものです。英語という言語の特徴は、まさにその文法のありようによって説明されるのです。文法力が表現力を支えているのです。したがって、文法の力を鍛えることなくして、英語でコミュニケーションを行う力を身につけることはできません。  文法力を鍛えるためには、トレーニングが必要です。スポーツ選手は考え抜かれたエクササイズをこなすことでトレーニングを行います。到達したい目標があり、それを効果的に達成するために一連のエクササイズを組み、それを実践すること、これがトレーニングです。「英文法のエクササイズ」と聞いて、多くの人は受験勉強のための問題集を思い浮かべるでしょう。そこには、多様なエクササイズがあります。英文和訳、和文英訳、語句の並べ替え、書き換え、空所補充、表現選択、正誤判定、誤りの訂正、などの問題がそうです。それぞれの問題には、ちゃんと意味があるはずです。例えば、正誤判定問題や誤りの訂正問題は、自己編集力(self-editing competence)を鍛えるのに有効です。 しかし、問題は、学習者の多くが、何のための文法問題かを自覚しないまま、ひたすら課題をこなしているという現実です。実は教師も、例えば、なんのために語句の並べ替え問題をやっているかについてはっきりと自覚していないことがあるのではないでしょうか。ねらいを定めないで、エクササイズを消化していっても、文法力を鍛えるという効果は得られません。トレーニングの目的を明確にすること、これは文法トレーニングをする際にも必須な課題だと思います。これが、近頃感じていることのひとつです。 実は、もうひとつ、英文法の学習で感じていることがあります。それは、英文法の学習にリアリティがない、ということです。「リアリティがない」とは、実際の生の英語と英文法の学習に「乖離」があるということではじめに