■なぜ最強のトレーニングなのかを科学する


第1部では、最新の心理言語学や認知科学の成果をふまえて、脳の中に音のデータベースが蓄積されるメカニズム、記憶のメカニズムなどをイラストをまじえて詳しく説明。なぜ、シャドーイングがリスニングのみならず、英語の総合力アップに絶大な効果があるのかを、明快に解き明かします。


■ゼロからスタートできる実践トレーニング−トム・クルーズ、アンジェリーナ・ジョリーも登場


第2部は、初級者から上級者まで、レベル別のバラエティ豊かな素材でトレーニングを積む実践編です。理論より、まずは実際にやってみたいという方は、こちらからすぐにスタートできます。冒頭で、著者の玉井健先生と大学の学生がシャドーイングに挑戦します。協力してくれたのは、シャドーイングは初めてという学生から、すでに何年間か学んでいる学生まで。CDを聞くだけで、シャドーイングとは何なのか、実際にどうすればいいのかがよくわかります。


次はいよいよ具体的な素材を使ってのトレーニングです。1分間に110語程度のゆっくりしたナレーションから、ネイティブ同士の会話、VOAニュース、イギリス人作家へのインタビュー、企業内プレゼンテーション研修のライブ、そして映画『ラスト・サムライ』での日本人共演者とのコミュニケーションの取り方や武士道について、インタビューに答えるトム・クルーズ、1分間に185語という早口で難民救済のロビー活動などについて熱く語るアンジェリーナ・ジョリーと、聞き取りたい、真似したいお手本がいっぱいです。


ブツブツ小声でつぶやくマンブリングや、CDに合わせて音読するシンクロ・リーディング、リズムやイントネーションに特に注意するプロソディ・シャドーイングなどを組み合わせ、レベル別に最大の効果が上がる5〜6ステップ構成のコースを設定しました。進行役を務めるハカセとキノコのユーモラスな掛け合いを通して、楽しく着実にシャドーイングをマスターできます。


【本書の構成】

■第1部　シャドーイングの科学−なぜシャドーイングは英語力を伸ばすのに効果があるのか
　1．シャドーイングとは何か
　2．なぜ、いまシャドーイングが話題になっているのか
　3．そもそも私たちはどようなプロセスでことばを覚えるのか
　4．外国語はどのようなプロセスで覚えていくのがよいか
　5．記憶のメカニズムとは？
　6．シャドーイングは、ことばを覚えるプロセスのどの部分にはたらくのか
　7．シャドーイングとリスニング
　8．リスニングとリーディングの関係
　9．シャドーイングとリーディング
　10．シャドーイングとスピーキング
　11．シャドーイングで効果を上げるための７カ条
　12．シャドーイングで英語の総合的な力をアップ！


■第2部　ゼロから始める、英語シャドーイング実践トレーニング
［ステージ1］
　・モノローグ　東京vsニューヨーク
　・モノローグ　日本の天気
　・パーティでのスモールトーク
　・図書館での学生同士の会話
　・ニュース　VOA Special English 「新年の抱負」
　・ニュース　VOA Special English 「地球温暖化」
［ステージ2］
　・インタビュー　作家クリストファー・ベルトン�@
　・ニュース　VOA News「鳥インフルエンザ」
　・インタビュー　作家クリストファー・ベルトン�A
　・ニュース　VOA News「サウジアラビアで巡礼者の事故」
　・フリートーク　外国人にとってのカタカナ語
　・短編小説『賢者の贈り物』（O・ヘンリー）より
［ステージ3］
　・企業研修ライブ：プレゼンテーション�@「バイオリズム」
　・企業研修ライブ：プレゼンテーション�A「マオリ人の前で」
　・フリートーク　日本のラッシュアワー
　・インタビュー　トム・クルーズ�@映画『ラスト・サムライ』について
　・企業研修ライブ：プレゼンテーション�B「ABSシステム」
　・インタビュー　トム・クルーズ�A「武士道」
　・インタビュー　アンジェリーナ・ジョリー