ブックタイトル英語習慣100日手帳

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概要

英語習慣100日手帳

Part 1語順1基本は「主語+動詞+α+副詞」日本語では助詞(「は」「が」「を」「に」など)があるため、語順は絶対的ではありません。例えば「少年を馬が蹴った」と「少年が馬を蹴った」のように「少年」と「馬」の位置を同じにしても、助詞を調整することで、それぞれ異なった状況を表すことができます。一方、英語では、主語の位置や目的語の位置が決まっており、語順が意味を理解する際の決め手となります。The horse kicked the boy.とThe boy kicked the horse.とでは、状況が異なります。英語の基本的な語順を示すと、以下のようになります。主語+動詞+α+副詞注:・「α」は動詞が必要とする情報(目的語や補語)のこと。自動詞(p.130参照)の場合はαには何も入らない。・「副詞」は英文を組み立てる上で必須ではないが、場所、時間、理由、方法などの情報が入る。英語では、主語を立てることが語順を決める上で不可欠です。日本語では「この二重あごいやだな」だとか「毎朝、腕を伸ばしています」のように、主語を示さない表現が多くあります。主語を示さない日本語的な発想に慣れていると、英語で表現する際にすんなりといきません。そこで、英語的な思考回路を形成することが必要なのです。そのためには、意識的に主語を立てて状況を表現するという思考訓練をすることが必要です。つまり「この二重あごいやだな」だとI hate mydouble chin.と主語を立てた表現にするということです。「国境のトンネルを抜けると雪国であった」(川端康成『雪国』)を翻訳者はThe traincame out of the long tunnel into the snow country.(サイデンステッカー訳)と訳しました。もとの日本語の文では主語が何かわかりません。しかし、それを英語にするには主語を立てる必要があり、訳者はthetrainを主語に選んだのです。114