中国語学習ガイドブック

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10い学習者が多いようです。 全体的に発音について軽く考えすぎている学習者が多いと思います。音に関する区別がアバウトすぎます。しかし、そのメカニズムについて指摘しないで区別の重要性のみを説いても学習者に....

10い学習者が多いようです。 全体的に発音について軽く考えすぎている学習者が多いと思います。音に関する区別がアバウトすぎます。しかし、そのメカニズムについて指摘しないで区別の重要性のみを説いても学習者には納得しにくいでしょう。似ている音同士でも発音の方法の違いをしっかりと意識し、自己流にならないようにしたいものです。それには指導法に対する教師自身の反省も不可欠です。 ただ、発音に関しては重要性を認識すると同時に「気長に」という姿勢も教師・学生ともに持たなければならないと思います。「1カ月くらいで完璧にできなくても当たり前」くらいの気持ちもあってよいと思います。胡  日本では、外来語のように英語をそのまま片仮名で発音したりしていますが、中国語を習うときも、片仮名で表記して、それを覚えようとする学習者が時々見られます。そして、中国語の声調が関東と関西の高低アクセントと同じだと感じ、声調が少々違っても大丈夫だと思ってしまう方がいるんですね。 発音に関しては、一定の練習量がないと定着しないので、中国では外国語を習うとき、覚えることを前提とした授業が多いのですが、日本語では「丸暗記」という言葉の響きが悪いためか、学習者はあまり覚えようとしません。 しかし、覚えることは、語彙を増やし、正しい文法体系を自ら頭の中で構築していく作業でもあり、中国語を内在化させる作業でもありますので、是非見直していただきたいと思います。覚えていれば、常に自分に教える先生がそばにいるような環境で勉強していられますね。 文法学習も理解することにばかり重点が置かれて、その応用まで手が回らない方がいるようです。 それからリスニングの練習量が少なく、単に聞いているだけと学習パターンも単一になりがちだと思います。シャドーイングをしたり、イメージを思い浮かべながら聞いたりする訓練法、学習法なども取り入れて、もっと工夫する必要があるように思います。自分の中に中国語のコア(核)をつくる学習法とは自分の中に中国語のコアを持つには、どのような学習をしていけばよいと思いますか? 西 井  正直、私自身が「コア」といったものをもっているのかどうかすら西井和弥[X?j?ng Hemi] 東京都出身。筑波大学大学院修士課程修了、修士( 地域研究)。北京・外交学院講師、名古屋商科大学助教授を経て、現在霞山会東亜学院中国語学校教頭。愛知県警察学校嘱託講師、日本中国語検定協会評議員兼任。 中国語の本格的学習は語学学校夜間コースが出発点。もともと語学には大きなコンプレックスをもっていた経験から、考え方ひとつで誰にでも攻略できると自信をもって断言する。  趣味は映画鑑賞、ただし知識や鑑賞本数はそれほどない。パンダが大好き、でも目はこわいと思う。中国での留学および就職経験以後自分の人生は大きく変わったと思い、感謝している。頼りにされる先輩、教師でありたい。 中国語教育歴は23 年。