中国語学習ガイドブック

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12練習ですね。 たとえば、進行形の「在」を例にして“ 他在做?? ”(彼はご飯を作っている)を教えるとき、文法パターンの「主語+ “ 在” +動詞+目的語」を提示し、絵や効果音のCD を使って、その例文がどのよ....

12練習ですね。 たとえば、進行形の「在」を例にして“ 他在做?? ”(彼はご飯を作っている)を教えるとき、文法パターンの「主語+ “ 在” +動詞+目的語」を提示し、絵や効果音のCD を使って、その例文がどのように使われているのか想像できる場面を紹介しながら、練習していきます。 絵なら、料理を作っているお父さん(異文化紹介もできる)、キッチン、まな板、包丁、鍋など。効果音なら、料理を切っている音、ぐつぐつ煮込む音、電子レンジの「チン」(最近「チンする」ことも、料理を作ると思っている方がいますので)。料理の音のほかに、掃除機の音、洗濯機の音、シャワーの音など(“ ???????????? ” “ ?????????? ” “ ???????? [「お風呂に入る」について異文化紹介もできる] ”)もあります。このように、文法を意識せず、機能や文化を意識しながら、発話練習をするものひとつのやり方ですね。楊  私も胡先生とは方法は異なりますが、授業でそういうイメージ化する練習をやっています。具体的には、教科書の課文を5、6 センテンスほど日本語で一気に言って、それを学生に映像で覚えさせて、中国語で言わせる。5、6 センテンスも覚えようとすると、学生たちはイメージにして覚えるしかないんです。  私は発音重視ですね。すごく失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、発音が悪いと、仕事ができないように思えてしまうんです。結局、言葉ってコミュニケーションの手段ですから、相手にいいイメージを与えたいですよね。ですから、良い発音をするようになってほしい。発音はこれで終わりということがないと思います。中上級になっても、ずーっと文法、語彙・表現の暗記等と同時進行でやっていかなければならないと思います。 あと語順ですね。SVO は問題ないけれども、副詞と動詞の関係など、何度言っても間違えてしまう。だから、結局、フレーズで何度も何度も繰り返して覚えたほうが早い。そこで中国語の語順についての四字熟語を作ってみました。「主時場動(しゅじばどう)」です。学生にはこの順番で覚えるといい、つまり「主語、時間、場所、動詞」です。検定試験のときにも役に立ちますよ。「これは私が特許を取っているのよ」と学生には言っています。(笑)胡 興智[Hu X?ngzhi] 天津市出身。東京外国語大学日本語科卒、東京学芸大学大学院教育研究科修了。関東国際高校講師を経て、日中学院専任講師、上智大学講師。 幼い頃、魯迅の『藤野先生』に感銘を受け、教師を志して来日し、中国文化を紹介する仕事に携わるようになった。 「教えず教え、学ばず学ぶ」授業、「学び合い、教え合う」クラス作りを目指して、「教学相長」の道を学生と共に歩むことを理想としている。 趣味は、生け花(草月流)。日本人の美的感覚を知り、日本文化について深く理解することで、相互理解に少しでも力になれればと思い、研鑽を積んでいる。 中国語教育歴は日中学院にて20 年。陳イラストを豊富に使ったお手製テキスト