ブックタイトル日常まるごとハンドブック　試読

概要

日常まるごとハンドブック　試読

10本書の基本的な考え方日常を英語化する　本書は「日常の英語化」という着想から生まれました。従来の英語学習ではいろいろなことに多大な時間を費やしても、なぜか最も肝心なはずの「日常を語る英語」が大きく欠落していました。たとえば「デートをすっぽかされる」という表現は、日常的に何気なく使っている日本語ですが、これをいざ英語で表現しようとすると戸惑う人が少なくないと思います。英語では通常、stand up を使い、She stood me upon the first date. （最初のデートで彼女にすっぽかされた）のように表現します。また、「気分よく目覚める」だとか「目薬を差す」といった何気ない表現を英語にしようとすると、すんなりいかない経験をする人が少なくないと思います。こういった日常のごく普通の表現をこれまでの英語教育で教わってこなかったことに原因があるといえます。日常を生活場面と話題で捉える　本書は、そういったこれまでの英語学習や英語教育の盲点であり、欠落していた日常を英語化するということに注目しました。問題は、日常をどう捉えるかですが、日常生活ではどんな会話も、何らかの場面で行われます。会社の会議室、帰宅の路上、電車の中、家の台所など単に場所だけでなく、家の台所の朝、会社の朝、帰宅途中の夜の電車の中のように時間も含まれ、場面は通常、場所と時間によって切り取ることができるのです。　たとえば、ある日曜日の午前中に行った家事をリストしてみてください。仮にそのリストに以下が含まれていたとします。・make breakfast　朝ごはんを作る・make one’s lunch　ランチ（弁当）を作る・take out the garbage　ゴミを外に出す・air out the bedding　布団を干す・clean the toilet　トイレを掃除する