ブックタイトルプレハブ表現_試読

ページ
13/26

このページは プレハブ表現_試読 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

プレハブ表現_試読

本書の基本的な考え方●「慣用表現力」をつける慣用表現の役割?効率よくある思いを表すまず、慣用表現は思いを言語で表現するのに最適です。たとえば誰かに何かをしてもらって恐縮した気持ちを表現するのに「どうも、すみません。ありがとうございます」という慣用表現を使えば無難でしょう。つまり、相手が話し手の意図を理解する上で一番効率のよい表現ということです。「どうも」あるいは「どうもすみません」は日常的にそこかしこで耳にする言葉であり、感謝する場面だけでなく謝罪する場面でも使われます。仮に慣用的な言い方を知らず、「そんなことをしていただくと心の負担が大きくなり、とても落ち着いた気持ちではいられなくなります」と言えば、意図は通じるかもしれませんが、自然な感じがしないし、場合によっては相手に失礼な印象を与えるかもしれません。同じことがどの言語でも言えると思います。英語は現在、世界共通語として使われています。その際に、英語としてのコモン・コアは何かという問題が出てきます。英語がどのように使われようと、それが英語である限り語彙力と文法力はその使用者が共有するでしょう。問題は、慣用表現ですが、提案や依頼を表す慣用表現や感情を表現するものの多くはコモン・コアに含まれるはずです。Could you please…?は依頼する際に用いる典型的な慣用表現です。英語を学び、英語を使う人は、学習過程でこの表現を学び、実際に使うことを選ぶと考えられます。というのは、Could you please…?が何かを相手にしてほしいときにその意図を伝える最も直接的な表現だからです。たしかに、この表現は英語圏で発11