声調完全マスター 試読

声調完全マスター 試読 page 5/24

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7ろが中国語の場合は、ひとつの文字には基本的にひとつの声調があり、また二音節の場合には、その高低の組み合わせが15 通りあり、その中には高い音の組み合わせが4 つ(第1 声と第4 声の組み合わせ)、低い音の連続....

7ろが中国語の場合は、ひとつの文字には基本的にひとつの声調があり、また二音節の場合には、その高低の組み合わせが15 通りあり、その中には高い音の組み合わせが4 つ(第1 声と第4 声の組み合わせ)、低い音の連続が3 つ(第2 声と第3声の組み合わせ)あります。なお本書では、軽声と“??”化について、より自然になるように表記する工夫をしました。 今まで日本人の方に中国語を教えてきた経験から考えると、ほとんどの方が音節一つ一つを単独で発音するのはあまり問題がないようですが、ふたつ以上の音節をつなげて発音すると、ぶれたり、不安定になってしまうケースが多いように思えます。“?? ?? ?? ???? ?? ?? ???? ?? ?? ?? ”、つまり一音節が大丈夫なら、次に二音節の言葉を固め、それから三音節の言葉を制覇すれば、怖いものなしだと言えましょう。 声調が正しく発音できない原因は、人によっていろいろとあるように思えます。ひとつは漢字の正確な発音を覚えていないため、発した音が漢字の正しい発音と一致しない。また、日本語の発音に引っ張られて、いわゆる「母語干渉」があるため、日本語風な中国語になってしまうなどという理由があると考えられます。 「覚えていない」「間違って覚えている」「日本語的な発音になっている」なら、ポイントを絞って、繰り返しトレーニングすることによって、漢字の意味と発音が一体化され、「より正しく」「より美しく」発音でき、「わかる」だけではなく、コミュニケーションが「できる」、お互いに「つながる」中国語を手に入れることができると思います。 外国語を話すときの口の動きや音の出し方には、日本語と違うところがありますので、中国語らしい発音をラクに出すための筋肉改造も必要でしょう。汎用性・実用性に富む素材 「心をとらえるためのひとつの道はことばである」(倉石武四郎)。その心を伝えるために、練習素材である語彙は、単純な言葉の羅列ではなく、日常のコミュニケーションでよく使う、汎用性の高い言葉を中心に、中国語検定試験やHSK 試験でよく出る500 語前後の中核語彙とする、約1000 語の語彙から選びました。また、語順を含め文の構造にも考慮し、文法や表現が復習できるような言葉を入れるように工夫しました。 また、「他者の発見、自己の発見、つながりの実現」(『外国語学習のめやす』公益財団法人国際文化フォーラム発行)という外国語教育の理念に基づいて、自ら