シャドーイング・音読でマスターする中国語会話-初級編-試し読み出力

シャドーイング・音読でマスターする中国語会話-初級編-試し読み出力 page 13/26

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15作用が働いています。 「メタ認知システム」とは、自分を見ているもうひとりの自分がいて、自らの言語活動を観察し、場合によっては修正していくプロセス(=「モニタリング」すること)をいいます。この「メタ認....

15作用が働いています。 「メタ認知システム」とは、自分を見ているもうひとりの自分がいて、自らの言語活動を観察し、場合によっては修正していくプロセス(=「モニタリング」すること)をいいます。この「メタ認知システム」、すなわち自己の認知活動を監視する能力が高いほど語学習得効率が高いわけですが、シャドーイング作業においてもこの能力が高いほど効果が上がるといえましょう。 やさしく言えば、自分がシャドーイングしている音声をもうひとりの自分がモニターして、正しくまねできているかをチェックし、正しくない場合には自己修正を図っていくプロセスのことです。このように「メタ認知システム」の「モニタリング」作用を発揮して、音声に忠実にシャドーイングすれば、「プロソディ」が身につき、音声データベースが充実してスピーキング力を高めるという、好循環が期待できます。 英語教育の分野ではシャドーイング学習法の効用について早くから研究が進んでおり、脳科学の成果から分析した門田修平『シャドーイングと音読の科学』2007(コスモピア)や『シャドーイング・音読と英語習得の科学』2012(コスモピア)には大変詳細に研究成果が解説されています。ご参照ください。5 シャドーイング+音読で「文字」と「音」を結びつける 上述の門田氏の研究成果によれば、シャドーイングは「音声知覚の自動化」に、音読は「文字から音声変換への自動化」に効用があるので、シャドーイングと音読を組み合わせれば、最強の効果がもたらされるとのことです。 語学の習得は、「文字で見た単語の発音と、同じ単語を聞いて頭の中に浮かんだ音声が同じものになる状態になった」ことをいうわけで、それを「自動化」と表現しています。すなわち、読んだり書いたりはできるのに聞いたり話したりができない状態を克服し、文字で見た中国語を発音して得られる内的音声と、同じ単語を聞いて内的表示した音声が同一化している状態を指します。この自動化を促進させるためのメソッドがシャドーイング+音読という手法なのです。