日本語と英語の違いを押さえることが上達への近道!
日本人にとって日本語は以心伝心、「ボクはウナギだ」でも「今夜はウナギだ」でも通じます。日本人が英語をスラスラ話せない原因のひとつが、日本語と英語との違い。逆にその違いをしっかり押さえれば、比較的短時間で伝わる英語をマスターすることができます。長年、翻訳通訳の仕事に携わり、大学で学生に教えてきた著者が提唱する5つの鉄則とは……
【鉄則1】 主語をハッキリさせる
【鉄則2】 文を2つに分けてスッキリさせる
【鉄則3】 結論を先に。説明は後!
【鉄則4】 結論だけ伝え、細かいことは省略!
【鉄則5】 「誰がどうする」 でストレートに表現する
言わなくてもわかることは、あえて言葉に出さないのが日本語。「て」や「の」を使って、どんどん長く文を続けることも可能です。さらに相手への配慮から、つい前置きを長くして結論を先延ばしにしたり、丁寧さを出すために受け身や否定文を多用するのも日本語の特徴です。そうした日本語を英語に直訳しようとすると、すんなりとは行きません。さらに、英語話者からすれば「要領が悪い」「優柔不断」と思われてしまうこともあります。
そんなときに「5つの鉄則」が力を発揮します。鉄則に沿ったトレーニング素材を使い、伝わる英文の作り方を著者が丁寧にアドバイスします。
「コンサート、楽しんでくださいね!」
(この文には楽しむ人と願う人、主語がふたつも隠れています)
I hope you enjoy the concert.
「川の向こうの高い建物は、町で唯一の病院です」
There’s a tall building across the river.
It’s the only hospital in the town.
「フタを閉めずにビンを振らないでください」
(説明書にはこんな日本語をときどき見かけます)
Shut the lid tightly.
Then shake the bottle.
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